平成琳派の華麗な視線
石踊達哉の作品展 |

竹河/1997 ©石踊達哉 |
フランスの2大新聞「ル・モンド」と「フィガロ」に評論記事が載った事で、大きな話題を呼んだ石踊達哉画伯。画伯とお呼びするよりムッシュのほうが似合う、若さの漲る方なのです。この展覧会は、パリの三越エトワールで開催され、昨年秋の話題をさらった展覧会の帰国展です。日本橋三越で開催されました。驚くほどのエネルギー、そして和みをいただける、不思議な展覧会でした。
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評論家の意見「パリでは音楽性、日本では光り輝く絵」

手習/1997 ©石踊達哉

真木柱/1997 ©石踊達哉

「玉鬘(たまかづら)」の帖より衣裳配り/1997 ©石踊達哉

リュクサンブールの林檎/2000 ©石踊達哉 |
『「源氏物語」は石踊さんとの共同制作になりました』と挨拶をなさった瀬戸内寂聴さん。その「源氏物語」は、250万部の売上という驚異のベストセラーです。今回も源氏物語の装幀に使われた絵が12点展示されました。寂聴さんが「私の文章ではなく石踊さんの絵で、ベストセラーになりました」、と賛辞と謙遜のお祝いの言葉を述べられましたが、本当はそうではないのに信じたくなるほど圧倒されました。流麗でこの世のものとは思えない幻想的な絵は、うっとりするほど人を酔わせます。この展覧会の企画に加わった美術評論家の米倉守氏は、「一見意表をつく。が、眺めているとその驚きは去り、画面の枠を越えてどこまでも左右に広がる沈黙の空間の中に、林檎の盆栽様の木があたかもこれこそが世界の中心のように浮かび立っている。沈黙の中に咲いた花、息を止めた世界の無限の広がり」、と「ルクサンブールの林檎」の評を書いています。「ミセス(文化出版局)2001新年特大号より抜粋」。
今までになかった日本画の展覧会でした。 |
華麗さを打ち砕くような白黒の絵−と「アブストラクトな表現」−

SHINJUKU/1999 ©石踊達哉

GINZA/2000 ©石踊達哉

MISU/1999 ©石踊達哉

瀧/1999 ©石踊達哉 |
最新作の屏風画37点も、伝統の花鳥風月の艶やかで心に染み入るテーマの絵が飾られました。その中間で炸裂するのが、モダンアートを思わせるB/Wプラス色の大胆な屏風絵です。タイトルも「SHINJUKU」「GINZA」と、混沌とする大都会。「MISU」。「瀧」も、力強い大自然がイメージされています。
石踊さんは、芸大卒業後パリにアトリエを持ち、製作を続けている経歴通り、専門の日本画を超えた構図や色で描きます。昔みたいではないモダンな感覚です。見るものの驚嘆は世界共通だという事も証明されました。先ずパリ・ニースで大喝采を浴びた雅な美しさは、誰が見ても同様の思いを持ちますが、反面私達は、画伯の内なるエネルギーでもある太い筆で描かれた何本もの黒軸の都会「SHINJUKU」の屏風にも、心から拍手を贈りたいと思います。
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石踊達哉画伯

「石踊達哉画伯と玉枝夫人」 玉枝夫人あればこその今日と評判のご夫婦です

秋山康夫氏/瀬戸内寂聴さん/美術評論家の米倉守氏

源氏物語を偲ばせる雅なお二人
上田東加さん(左)と娘さんの上田ミカさん(右)
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「約2年の年月も、あっという間の創作活動だった」とおっしゃる石踊画伯は、彼の中のモダニズムも認められた喜びを語ってくれました。まだまだアイデアもイメージもいっぱいです。次なる石踊芸術の真髄を大いに期待したいと思います。石踊達哉画伯のホームページはこちら。世界的な画商も見ているサイトです。(6月12日(火)〜17日(日)まで福岡三越ギャラリーにて同じ展示会が開催されます) |
(絵の写真は石踊玉枝さんのご好意により作品写真を拝借し、またカタログより転載いたしました)
Photos & Article by Nao Oishi |
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